妹との電話

早く寝たのに、なんだか朝起きるとダルイ。
よぅたんは昨日から、気を遣いチイにあまり触れない。
だけど、寝ている間も少しでも布団がずれているのではないかと思うと、起きてチイに布団を掛けてくれる。

そして先にベッドから出たときも、ヒトリになったチイが寒くないように電気毛布の電源を入れて行った。

本当は根は凄くやさしい人。

シャワーを浴びているらしく、チイはまた眠りに入る。
音がしなくなって覗くと、チイが昨日作ったうどんを食べていた。

チイはそれを上から見て、階段を下りた。

ソファに毛布に包まりながら、それをずっと見ていた。

なんだか悲しくなって泣いてしまった。

よぅたんを見送って、いつものように掃除をして、洗濯を終えて帰ろうとした。

すると、ポストに1枚の紙が入っていた。

ナント警告状だった。全部の部屋に投函されているらしい。
それはよぅたんの車が違法駐車であると書かれていた。

すぐにメールでそのコトを言う。けど、このアパートは会社が契約している部屋でその契約書とかを見ても、あの駐車場に間違いない。

この警告状。すごく怖かった。借金のコトもそうだけど、（延滞してないから来るはずはナイが）今後を暗示していそうで、凄く怖かった。

そしてその拍子に、私は部屋を飛び出し、全部の部屋の玄関に投函されているその紙を抜き取った。
濡れ衣だと思った。

そしてその何枚もの紙を手にして、部屋に戻った。
なんだか自分が犯罪者のような気になってきた。

メールの返事は今、管理会社と確認中らしい。
その後の経過が分からないけど。

そして自分の車で我が家に戻った。

いままで携帯の電源を切っていたら、妹からメールが来ていた。
返信すると、すぐに電話が掛かってきた。

そして、今までの話を妹にしてきた。
妹の即答は「別れなさい」だった。

当たり前だ、もし自分が逆の立場なら間違いなくそう言うだろう。

今まで、散々不安だったのと、昨日までの疲れの所為か、妹に話している間に大泣きをしてしまった。

妹に言われた。お姉ちゃんがすべきことは全部してきたと。これ以上できることはないと。

やっぱり別れになってしまうんだろうな。